コンテンツマーケティング開始直後の効果測定の考え方

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ここ数年、コンテンツマーケティングという手法は急速に浸透し、一般的な手法になりました。

最近では、今までWeb領域のマーケティングに取り組んでこなかったような一般の企業も取り組み始めている分野です。
このような急速な広がりを見せた理由として、その間口の広さが挙げられます。

 


どんな会社でもコンテンツとなるベース、すなわち商品やサービス、それらの背景というものは必ず持っているはずで、それを深堀 しながら伝えていく手法は、今までWebマーケティングに触れたことが無かった方々にも受け入れやすくなっています。

しかしそのような広がり方をしたため、始めたは良いものの、そこから先、具体的にどう運用していけば良いのかわからない、とい うような事になりがちです。

今回は、私たちが支援させていただく過程でよく接する、コンテンツマーケティング開始直後の効果測 定の考え方について紹介します。 特に、コンテンツマーケティングを始めたばかりの方の参考にしてください。

コンテンツマーケティング開始直後に動く数値とは?

コンテンツ数以外で開始直後で意識すべき数値は、以下の3つです。

  1. 検索エンジンのインデックス数
  2. 検索エンジンでの表示数
  3. ソーシャルメディアでのシェア数

3の「ソーシャルメディアでのシェア数」は、開始時のSNSアカウントの有無によりシェアできるかどうかが変わってきますので、まずは誰に でも当てはまる1と2に絞って説明します。もちろんシェア数は、情報の拡散度合いとも言い換えることができますので、シェアできるアカウン トがあれば合わせてチェックするようにしましょう。

 

1.検索エンジンのインデックス数

「インデックス」とは、検索エンジンが当該ページを検索対象として保存しているかどうかの状況を表します。 ニュアンスとしては、「収録されているか?」に近いです。 いくらコンテンツを作成しても、インデックスされていなければ検索結果には表示されません。 これは、Google サーチコンソールにある「インデックスステータス」から調べることができます。 まず。コンテンツを公開した量に合わせてこの件数が増えているかをチェックすることで、検索エンジンにインデックスされているかどうかの目安がわかります。

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上の図は、弊社で運営しているあるWebサイトでのインデックスステータスのグラフです。 この「11,924」がインデックスに登録されたページの総数になりますので、これがコンテンツ公開とともに増えているかをチェックしましょう。 なお、ブログツールなどのCMSを使っている場合、カテゴリやタグページが知らない間に増え、数字上は順調に増えているように見える場合があります。 公開したコンテンツが含まれているか必ず確認しておきましょう。 コンテンツ公開直後には、クローラーがすぐにアクセスしてくれないことがあります。 そんなときには、念のためGoogleにページの存在を伝えましょう。 sitemap.xmlをサーチコンソールから送信しましょう。 sitemap.xmlの作成方法、送信方法に関しては以下の記事が参考になります。

 

2.検索エンジンでの表示回数

こちらは、Googleのサーチコンソールの検索アナリティクスから調べることができます。
コンテンツ公開直後、検索来訪が増える前の先行指標として、検索エンジンでの表示数があります。

来訪までつながっていないとしても、検索エンジン表示数が増えていれば、ある程度ユーザーの必要としている情報が提供できていると考えられますので、初期の方向性をチェックできます。

下の図が検索アナリティクスの画面になります。

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検索結果にインデックスされ、表示される回数が増えるとここの合計表示回数が増えていきます。
そして、クリックされれば合計クリック数が増えるため、ここをチェックして状態を把握できるようにしましょう。

上図は全体の図ですが、検索アナリティクスにはキーワード単位でもクリック数や表示数を見ることもできます。 狙ったキーワードでどれだけ表示されているか、クリックされているかなどを知ることで次の対策が取れるでしょう。

 

まとめ

ゴールまでのフェーズを分けることで効果測定することが重要です。

公開したコンテンツが、検索エンジン経由で成果を上げる順序をあらためて見てみると

  1. コンテンツ公開
  2. コンテンツ数増加
  3. 検索エンジンのインデックス数増加
  4. 検索結果への表示数増加
  5. 検索エンジン経由の来訪数増加
  6. 来訪数が1コンバージョン発生するしきい閾値を上回りはじめる
  7. CV発生

となります。 今回はこのうち、1〜4の測定を対象としました。

コンテンツマーケティングは一般的に効果が出るまで時間がかかると言われています。 確かにそうですが、ゴールまでのフェーズを細かく分けることで施策が効果につながっているかを検証することは可能です。

フェーズごとの数字をできるだけコントローラブルにとらえ、費用対効果を高めていく工夫をしましょう。